ひだまり図書館ブログ

2018.01.04

えみりんの司書日記(火定)

 皆様、明けましておめでとうございます!


ひだまり図書館 えみりんです。
お正月はいかがお過ごしでしたか?
私は、毎年恒例大宰府天満宮にて参拝し、
「今年もひらきめ脳で、お客様に喜んで
いただけるような様々な企画がひらめきます様に!」
とお願いしてまいりました。
今年も、皆様のご来館楽しみにお待ちしております。

さて、毎年恒例といいますと
第158回芥川賞・直木賞の候補作が発表されました。

早速、3点ほどお正月休み中に拝読。
その中での私のおすすめは「火定(かじょう)」です。

《時は天平。天然痘流行を食い止めようとする医師たちと、
その混乱に乗じる者たち――。
人間の光と闇を描き切った、感動の歴史小説》

あらすじの説明と共に読み始め、官人の蜂田名代(はちだのなしろ)が
京内の病人の収容・治療を行う「施薬院」から早く逃げ出したい思いだけ
だったのが“疫神”豌豆瘡(天然痘)の蔓延を食い止めようと奔走し駆け抜ける・・・
医師の綱手の胸中や、猪名部諸男の葛藤などからみあい引き込まれ
つい私も「施楽院」で働く一員となってしまい、あっという間に読んでしまいました。

今回『芥川賞』候補に選ばれたのは、
石井遊佳『百年泥』
木村紅美『雪子さんの足音』
前田司郎『愛が挟み撃ち』
宮内悠介『ディレイ・エフェクト』
若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』の5作品。

『直木賞』の候補は、
彩瀬まる『くちなし』
伊吹有喜『彼方の友へ』
門井慶喜『銀河鉄道の父』
澤田瞳子『火定』
藤崎彩織『ふたご』の5作品。

皆様はどの作品がおすすめですか?私も残りの作品を読むのが楽しみです。
今年も沢山の本と素敵な出会いが出来ますように・・・by えみりん