図書館だより

2023.01.21

菊鹿図書室 1月の展示

 こんにちは。みなさま、2023年のお正月はいかがお過ごしになったでしょうか。今年は昨年より、もう少し穏やかな年になると良いですね。

菊鹿図書室1月の展示のご紹介です

メイン展示『今年、何かにチャレンジしたいけど と 迷っている人へ』

カウンター前の展示は、もう、読んで字のごとく(笑)初チャレンジのきっかけになりそうな本たちです。一年の計は元旦にあり、と言う事で、何かを始めるきっかけが出来たら良いなあと思います。本であれば、入会金もお月謝も必要ありませんしね。

次の展示のご紹介です。(図書室入口付近)

季節の展示『おしょうがつのえほん』

1月と言えば、やはりお正月のイメージでしょう。関連したテーマの絵本が多数あります。干支、食べもの、神様…などなど色んな本を選んでみました。しかし、思った以上に“おもち”の絵本って多いですね。いろんな表現があって面白いです。

最後にご紹介するのは、

絵本ミニ展示『エリック・カールのせかい』

 数ある絵本作家の中でも巨匠中の巨匠、エリック・カールさんの作品を集めてみました。あまり絵本に興味がない方でも、「はらぺこあおむし」はご存じなのではないでしょうか。

 アメリカ生まれドイツ育ちのカールさん。子ども時代から青年期まで戦争に翻弄される日々を送りました。そんな暗い時代、彼を支えていたものは、ナチスから『堕落した美術』と禁止されたフランツ・マルクの絵。そのフランツ・マルクは第一次世界大戦で徴兵され、志半ばで戦死しました。その12年後に生まれたのがカールさんでした。

 戦後、自由な時代が来て、カールさんは沢山の作品を生み出します。その昔、フランツが戦場で夢見ていた、真に自由な線、自由な色の絵。芸術は語り継がれ、受け継がれていくものなのだと、カールさんの作品を読むたび思うのです。

 カールさんの作品を見て育った若い世代に、また、受け継ぐ者が出てくるでしょうか。

 あんずの丘は今、すっかり冬景色となっていますが、お天気の良い日は子供たちが遊んでいる声が時折聞こえてきます。菊鹿図書室のおおきな窓のそばに座っていると、とてもぽかぽかしてきて、思わず外の寒さを忘れそうです。

 皆様のお越しをお待ちしております。

(・ω・)ノ~I